約 1,268,041 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3983.html
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第3話(実質第2話) 草原に、啓太の断末魔にも似た絶叫が響いた。 「いっっっでえぇぇぇぇ~~~!!!! 将来が不安になるほどいでえええ!!!」 啓太はアレ対処に立ってぴょんぴょん跳ね、ようとしてすっころんだ。 ずり下がったズボンに足を取られたのだ。あわててズボンとパンツを たくしあげてフルチン状態を直しながら立ち上がった。 あらためてぴょんぴょんとびはねながら絶句した。周囲の状況に、である。 啓太は、今の一般的若者程度には常識的な知識があった。霊能者として 厳しい修行を積み、ようこの縮地や赤道斎の転移アイテムになじんでもいた。 よって、この瞬間にはすでに、多くの事を察していた。 「ゼロのルイズがサモンサーヴァントに成功した?」 「露出狂を呼んだのか!」「よっぽどたまってたんだな。」 「違うわよ~~~!!!!!!」 「即座にお相手してくれる好色呼んだ訳か!」「なるほどな!」 「あの性格と成功率ゼロじゃあ誰も相手しないだろうし納得だ!」 「何よその侮辱は~~~!!!! 死にたいの!? 死にたいの!?」 「んなすごまれてもゼロのルイズじゃな。」「ぜんぜん怖くねえ」 「何十回もサモンサーヴァント失敗した挙句露出狂なんて前代未聞だな!」 「何よ、マント着てるメイジなら充分成功よ! 魔力持ってるでしょ!」 「巨大な犬も呼んだしな!」「けどあれってどう考えてもすでに使い魔だろ?」 「振りチン男の召還て成功に入るのか?」「さすがゼロのルイズ!」 「皆、これからは彼女の希望に答えてゼロと言うのはやめよう。」 「エロのルイズってか?」「ぎゃははは! お似合いだ!」 「なんですって~~~!!!! ここここ、殺す! 殺す!」 「だから怖くねえって。」 「ううう! いやぁぁぁ!! せ、先生、コルベール先生!?」 「はい、なんですか、ミス・ヴァリエール。」 痛みを和らげるためにぴょんぴょん飛び跳ねながら、啓太は冷静に周囲を “偵察”していた。目を油断無く周囲に配り、聞き耳を立てる。 少し離れた所に倒れているともはねは、見たところ大怪我は無い。 草原。現代にはありえない澄んだ青空と霊気に満ちた甘い風。 ビルの一つ、送電線の一つも見えない景色とクラシカルな城。 タクトを持ちマントを着たピンクブロンドの少女。 その後方に立つ多数の似たような装いの少年少女。 様々な色の目と髪、西洋的な顔立ち。クラシカルな西洋風の制服。 彼らの肩や隣にたたずむ無数の動物や妖怪達。 なにより、彼らの話すあまりにも符号のあいすぎる会話。 「マント着てるって事は貴族だよな?」 「使い魔から見て結構強そうだな。」「着ている服、いい物っぽいぜ。」 「形は変だけど織りはすごく細かいな。」「あれだけ光沢がいいとかなり高い。」 「それ以前にマントだよ!」「あんな見事な白銀のマント、ありえないぜ!」 「てことはよっぽどいい家か金持ち。」「もしくはその両方。」 「先生、サモンサーヴァントは成功しましたけど、どうすればいいんでしょう!?」 「ふむ、巨大な犬とメイジ、ですか。複数というのは前例を知りませんね。」 ここはおそらくは、西洋の魔法使い育成用に作られた異界だ。 猛省蘭土のように結界で守られ、通常の世間から隔絶された異界。 あるいは、より隔絶した全く別の世界の可能性もある。 少なくとも日本ではない。こんな修行場は日本に存在しない。 おそらくはそこに、神や悪魔のように召喚されたのだ。 だとすれば。 「悪魔が召喚者にいい感情持たずにはめようとする気持ちわかっちまったよ。 嘘をつきまくり、自分をえらそうに見せようと大言壮語する理由もな。」 啓太は、深々とため息をついた。 「ふむ、貴族を使い魔にするわけにも行きませんでしょう。 となると必然的にあちらの大犬と、ということになるのでしょうが。 他人の使い魔と契約なんて出来るのですかね? これは面白い実験だ。」 「面白がらないでください! コルベール先生、もしかしたら 飼いならしている幻獣に乗って移動していただけかもしれません、 とにかく交渉させてみてください!」 「ふむ、もっともですね。」 この間。啓太は痛みが何とか収まってきたこともあり、荷物を素早く回収し、 ともはねの無事を確かめ、しばらく話をせず、犬形態で従うように言い含めていた。 敵を知り己を知らば百戦危うからず。相手の知らないカードは多いほどいい。 無論その最中も周囲の雑談に聞き耳を立て、情報収集を忘れない。 「貴族呼ぶとはな。」「家の格によっちゃ大問題だ。」 「なあ、これって、失敗よりまずいんじゃないか?」 「外国の貴族だったら外交問題にならねえか?」「戦争もありかも。」 「やべえ、ゼロのルイズ最悪の失敗だ!」「さ、さすがだな。」 「うるさいわね、少し黙っていてよ!」 そういって、距離をおいていた啓太とともはねに向かって、 二人の魔法使い風の人物が歩み寄ってくる。 啓太は、ともはねに低くつぶやいていた。 「修行達成の褒美で買って貰った女神転生シリーズ。あれで悪魔学に 興味を持っていろいろ勉強して助かったな。使い魔として呼び出されたなんて。 唯々諾々と従ったら奴隷同然にされちまう。油断は絶対に出来ないぞ。 お前も当分油断するなよ。下手を打てば、一生ここでこき使われることになる。」 「はい、啓太様。」 ともはねも、低く返事をした。 啓太は、マントの内側で密かにかえるの消しゴムを4つほど指に挟んだ。 そして、二人を初めとして、ほとんどのものが手に杖を持っているのを見て、 ふと思いついた。衛星携帯電話を取り出し、アンテナを伸ばしてマントから出す。 歩み寄ってきた二人がぴたりと止まり、あわてる。 「あ、申し訳ありません。警戒しなくて結構です、害意はありません。」 そういって杖をしまい、傍らの少女にも同じようにさせる。 啓太はわずかに警戒を解いた。一瞬で杖を引き抜けるだろうが、敵意は感じない。 「私はトリスティン魔法学院で教鞭を取っているジャン・コルベール 。 そしてこちらは。」 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。」 啓太は、その場にいる全ての人間を正面射界に置き、 目を離さずにともはねと話していた。後方や側面を衝かれない位置取りをする。 指揮官としての才能をこそ最も求められる啓太にとって、基本的な動き。 ちらと、衛星携帯電話の画面を見る。 圏外 赤道斎のアイテムで世界中を移動することを想定して購入したのに。 それが圏外。ここが異界であることは、確信に変わった。 となれば、補給もバックアップも期待できない完全孤立無援。 弱みは、見せられない。携帯をしまう。意図的に名前の意味を抜いて名乗る。 「ケータ・カワヒラだ。まず、説明してもらおう。何のために俺達を拉致した? 返答によってはただで済ますわけには行かないぜ。」 一斉に外野が騒がしくなる中、コルベールと名乗った教師が慌てる。 「そ、それを今から説明させていただきます。ご存知のように春の召喚の・・・」 啓太は、いくつか質問をはさんで必要な情報を引き出した。 同時に、会話を慎重に選んでペースをつかみ、嘘をつかずに誤解を与えていく。 魔法の中には嘘を見抜もの、言霊として厄介な制約が付くこともあるからだ。 「ほう、お前が俺を拉致し、奴隷にしようとしていると。 一つ聞くがここじゃあ奴隷制度は法的に認められてるのか?」 と、彼らを犯罪者だと自覚させて罪悪感をあおり。 「日本も知らない? どんな田舎だ? 人口?1億2千万ほどだが。」 と、さりげなく故国を強国だと教え。 「帰すことも出来ない? とんだ欠陥呪文だな。いや、ここの技術が低いのか?」 と、故郷の技術をすごそうに思わせ。 「あんた貴族?」とピンクブロンドのルイズという少女が問えば 「横柄な小娘だな。見てわからないのか?」と質問返しで貴族だと誤解させ、 どのレベルの爵位なのか探ろうとするのに対しては 「爵位はまだ継いでいない。おれは結婚前だし未成年だ。」と嘘をつかず誤解を与え、 (貴族娘と結婚できれば継ぐ事になるので嘘ではない)あるいは 「爵位制度は国ごとに違うだろうから」と、煙に巻き。 領地は田畑すらある広大な山(犬神)や森(猫又と狸)の面積をぼかして答え。 (神社=裏山に鳥居あり。初代は僧侶。犬神の祭祀をしてきた? ともとれる一族なので寺社地を保有していると考えられる) すでに、ルイズは涙目である。コルベールも蒼白だ。 かくして、場所は学長室に移った。 すでに一教師の手に負える事態ではないのである。 いるのは、学長のオールドオスマン、教師のコルベール、召喚主のルイズ、 啓太、犬神のともはね、ムジナのマロちんである。 コルベールからあらましを聞いたオールドオスマンは、啓太を上から下まで 何度も見た後、おもむろに質問する。 「ケータ・カワヒラ、殿と!? 国はニッポン!?」「きゅ~」 「そうだ。どうしてくれるんだ? 俺は急いで帰らなければならない。」 オールドオスマンは、あらためて啓太の頭の上から足の先まで見回す。 「う~~む、う~~む、帰る方法は、残念ながらないんじゃよ。」 「ほう、最初から努力を放棄すると?」「うるる!」 「い、いや、無論探す、探してみるつもりじゃ! しかしのう・・・ むしろお前さんに聞きたいのじゃが。自力やら国からの迎えやらで、 帰る方法に心当たりは無いのかね? むしろそちらに期待したいんじゃが。」 啓太は、ふと考えた。 「ない、事も無いな。大妖孤と赤道斎が「なんと!!!!」出てくれば…?」 突然、オールドオスマンが大音声を上げた。 「どうしたんだい?」 「い、いや、なんでもないんじゃ、こちらでまったく無い魔法技術を おまえさんの国で持っているらしいと聞いて、驚いたんじゃ。」 「…? まあ、いい。あの場にはようこや時子もいた。 白山名君との契約も切れていない。手がかりは、いくらでもある。 時空操作が得意な知り合いが二人もいるし大概何とかしてくれるだろう。 まず間違いなく迎えに来てくれるだろうさ。問題は時間だ。」 期末試験が近い上に受験生である。この時期に休むなど冗談ではない。 「あの二人、白山名君も含めて3人か。その3人でも、 相当の時間がかかると思う。星辰がそろわないのに異世界に 強引に入り込んだりしたら両方の世界に多大な被害が出る。 こういうときは普通、両方の世界が最高に近づき、流れが重なる星辰を選んで 繋ぐんだ。こっちの星辰がどうなってるかわからんが、 数年は待つ覚悟がいるだろうな。下手をすれば何十年もかかるかもしれない。」 ハルケギニアにはまったく無い概念の魔法技術についてのレクチャーに、 その場はしんと静まり返っている。 足元にうずくまるともはねと、その頭に載るムジナが不安そうに啓太を見ている。 「召喚という技術は、掟に則り自分の世界に“呼ぶ事を許可”して “拒否反応を抑え”て“招く”という行為だ。因果律はあまり歪まない。 だが、召喚なしでとなれば、強引に穴を開け、繋ぐんだからな。 それくらい待たなくちゃならない。 だから、送還の魔法が無いか確かめたんだ。俺たちはこの世界の異物だ。 異物は排除しようとする世界の防護機能がある。それを利用し、 もっとも収まりのいい世界に送り返す事で両世界の因果律の安定を図る。 送還の魔法はそういうもんなんだ。これなら、星辰はあまり関係ない。」 世界に強すぎる影響を及ぼす“神”が、めったに現世で力を振るわず 厳密な条件を設け、その範囲内でのみ力を振るう理由はここにある。 条件を厳しくすることにより、因果律のゆがみを最低限に抑えるのだ。 契約した一族の誕生日のみ出現する死神。 年1回だけ鐘を鳴らした召喚者の猫語での願いをかなえるだけの猫神。 ゆがめる因果律に相当する努力を要求する3神達。 いずれも代償を必要とする形なのは、因果律安定の手段なのだ。 啓太が、最強クラスの死神“暴力の海”を恐れなかった理由はこれだ。 奴はケイの誕生日の前日に力を振るった。啓太が振るわせた。 それは重大な契約違反であり、その分力を大きく減じることになったのだ。 「俺が一番恐れるのは、大妖孤が強引に世界同士を繋げることだ。 本来離れているべきものを強引にくっつけ、穴を開け、世界を傷つけ。 余波で世界間に大穴が開いてしまうかもしれない。その穴から 異質な世界の物同士が行きかったりしたら。下手を打つと両方の世界が滅びる。」 そこまでいかなくても、娘婿がさらわれたと大妖孤がこの世界で 暴れたりしたら山脈だろうが大都市だろうが簡単に壊れてしまう。 「何しろあの人でたらめだからな。死人生き返らせるわ7万人を一瞬で 何十キロも移動させたり。山を一撃で吹っ飛ばしたり。なんだってやりかねねえ。」 コルベールとルイズが驚愕し、オスマンは真剣な表情で聞き入っている。 「さて、話は戻るが。俺達を何年も拉致したままにする事の保障を、 どうしてくれるんだ? どう責任とってくれるんだ?」 オールドオスマンが、慌てて答えた。 「一生徒の不始末なのじゃから。ことを大げさにしないでくれると 大変ありがたいのじゃが。むろん出来る限りの便宜を図るし補償もさせる。 ミス・ヴァリエールもきちんと処罰するじゃて。」 補償も“させる”。“する”ではなく“させる”。 自分で払わないということか。 きちんと処罰“する”。罰を“受ける”ではなく“する”。 自分は罰を与えるだけで罰を受ける気は無いということか。 それは。とても。啓太を納得させうるものではなかった。 無 責 任 な 政 治 家 や 官 僚 の 顔がよぎる。 「わかっていないようだな。トカゲの尻尾切りを見逃すほど馬鹿じゃな無い。」 啓太は、厳しい目を二人の教師に向けた。 「雇い主は使用人の教育と行動、ひいては失態について責任を負うだろう? 指揮官は部下の教育と行動、命令によって生じた事態に対して責任を負うだろう? ならば。 授業において、教師の監督と命令によって生じた事態は教師が責任を負う。 教師の教育と授業要綱には学長が責任を負う必要があるはずだ。 小娘一人に責任を押し付けて、自分は知らんふりとは、それでも教育者か?」 オールドオスマンとコルベールは恥じ入ってうつむいた。 一方、ルイズは思わぬところからの援護に目を丸くしている。 啓太は、落ちこぼれとして荒れていた中学時代を思い出していた。 そして、不良仲間との交流。その頃テレビで見た番組。 啓太は、大演説をぶち始めた。 「そもそもだ。人には個性がある。得手不得手がある。 色盲や難聴、失明、手足の欠損といったわかりやすいものは対処しやすい。 だが、中には算数がどうしても覚えられない子、字を覚えられない子、 記憶力がやたらと低い子といったわかりにくく対処しにくい子もいる。 比率は40人にひとりいるかいないかくらい、といわれているな。 そういう子には、いくら努力しろといっても無駄だ。 必要なのは常人とは異なる個性に合った教育だ。 ハイジは文字を絵に例えて教える方法ではアルファベットを覚えられず、 単に形そのままの図形として教え込むことで驚くほど簡単に字を覚えた。 算数の成績が徹底的に悪いある子は数字そのものを脳が受け付けない構造だった。 その子は2+3という計算を、スイカ2個の絵と3個の絵を足す、 という形で問題を解けるようになり、数式を解けるようになった後に アラビア数字を理解できるようになった。 どっちもその後普通に勉強が出来るようになっている。 こういった教育を受けられなかった子供は、努力に対して徒労感を募らせ、 努力しても無駄だと思うようになり、性格をゆがめ、ドロップアウトしていく。 なぜ、他にも指導方法があると考えなかったんだ? なぜ、指導方法を模索しなかったんだ? それは欠点じゃない、個性なんだ! 個性を伸ばす方法なんて千差万別だ。それをせず、ただ普通に教育して 普通に実技をやらせ、失敗しました、それは彼女の責任です。 私達は関係ありません。そんな事は俺は認めない。断じて認めないぞ。」 コルベールとオールドオスマンは、驚愕の目で啓太を見ていた。 「君は、教育者なのかね!? すばらしい見識じゃ!」 「うむ、そういった考え方は初耳ですな。目からうろこが落ちましたぞ。」 「普通の学生だよ。これくらいNHK見てればわかるようになるさ。」 「えぬえいちけー??」 「ああ、TVのってわかんないか。魔法の鏡みたいなものでな、 常にニュースや芝居、講義なんかを国中で見聞きできるようにしたアイテムだ。 遠話の鏡なんかと違って、一方的に送るだけだが、かわりに1箇所から無数の鏡に 送れる。見れるものは時間によって変わるが、いくつかの中から選択できる。」 コルベールが興奮して詳しく聞こうとするが、それらをまったく聞いていない 少女がいた。ルイズである。啓太に取りすがって聞く。 「本当? 私でも、魔法をちゃんと使えるようになるの?」 「ああ。君の個性にあった勉強法を探し、個性に合った勉強をすれば。 かく言う俺も落ちこぼれだった。けど、16の時に克服したよ。」 「あなたも!?」 「君もかね!?」 「なんと!」 それは。 ゼロのルイズと呼ばれ続け、激しい劣等感にさいなまれ続けたルイズにとって、 逃すことまかりならぬ希望の光だった。 さて、オールドオスマンに交渉した啓太は、いくつかの条件を提示し 快諾をもらった。帰るまで学校に置いてもらい衣食住とちょっとした小遣いを 出してもらう。帰るまで暇なので勉強を教えてもらう。図書館の利用。 帰る為の方法探し。異教徒、異国人でも普通に動ける各種書類手続き申請。 その他、故郷と違うことによる不便さを解消するための“ちょっとした”助力。 ともはねが足元で騒ぎだしたのでこっそり話を聞くと、このさいだから 学校に行きたいというので、話すことをは制限しつつも 化けることを許可してそちらも頼んだ。 先住魔法!? と驚く彼らに、魔法を使える使い魔は例が無いのか、と聞くと、 ややあって韻龍なる使い魔の例があったはずだ、となり解決した。 啓太は、オールドオスマンにお金と学院という組織としての賠償を要求したのだ。 そして、コルベールには、ルイズの能力開発・分析を徹底して行うこと。 ルイズにはその指導にとにかく食らい付いて能力開花させることを罰とした。 二人とも、嬉々として同意した。二人とも新しい地平が見えていたのである。 残る問題は一つである。 「で、使い魔がいないと進級できない、と。」 「そうなんです、どちらか片方でいいので私にください!」 「そうはいってもなあ。」 啓太は、頭をかいた。 「ともはねはだめだ。俺と契約しているし解除はできない。(道義的な理由で) となると、マロちんか。しかしなあ、許可出すとかって問題じゃないぞ。」 そういって、啓太はともはねの襟に手をやった。 フードからムジナが出てきて啓太の手に移る。 目線を合わせる高さに持ってくると、啓太はムジナと交渉し始めた。 「と、いうわけで、どうしても使い魔になってもらいたいんだと。」 「きょろきゅきゅ!」 「気が進まないって。」 啓太も、なんとなくだがムジナの言う事がわかるようになってきている。 「そ、そこをなんとか!」 「私からもお願いしますじゃ。」 「教育者として、お頼みします。」 頼むのは、あくまで啓太である。啓太の所有物として扱っているようだ。 それに軽く眉をしかめ、再度交渉する。ムジナがふいっと横を向いた。 「嫌だって。」 「ケータ殿、その幻獣は契約しているわけでもないのに言葉がわかるんですか?」 「ああ、かなり知能が高いぜ。マイペースだけど。それに使える奴だぜ。」 「ほう!」 「すばしっこいし、接着の能力(中略)や魔力の強い人間の感知なんかが出来る。」 「ほうほう、実に興味深いですなあ。」 「コルベール君、今はそちらよりも。」 「お、おお、そうでしたな。」 啓太は、ため息を一つついて言った。 「あのな。俺にじゃなくてこいつに直接交渉したらどうだ? 本人の意思を無視して頭ごなしに奴隷になれなんて言って、承諾すると思うか?」 「「「え?」」」 「ナチュラルに気づいていないみたいだがな、俺はムジナのマロちんに 対等の存在として交渉している。敬意を持って、な。 貴族だからと他人を支配して当然、命令して当然という傲慢な考えじゃあ、 衝突を起こし敵を作り続けるだけだぜ? 交渉はまず相手と対等な立場に 立つことから始まるんだ。睥睨していれば友達にはなれない。 そら、ルイズ。使い魔になってくれと頼みな。腰を低くしてな。翻訳してやる。」 後がないルイズは、なんでこんなかわいい動物に公爵令嬢の私が、 と思いながらも、必死に頭を下げた。その結果。 ムジナ「やれるモンならやって見やがれ(意訳)」 ということになってしまった。 後は学長室でムジナが逃げ回り、ルイズがコントラクトサーヴァント の呪文を唱えながら追っかけまわすというどたばたである。 「ぜえはあ、ぜえはあ、い、五つの力を司るペンタゴきゃあああ!!」 「がんばるのですミス・ヴァリエール!」「きょきょろきゅ~~!」 「がんばるんじゃ!」 「まて~~~!」「きゅきゅきゅ!」 「そこじゃ!」どんがらがらがっしゃん! 「うわああ、あんなに本を引っ付けて。」「お、おもい~~~!」 「啓太様、手伝わなくていいんですか?」「我の使い魔となせ!」 「これは試練だ。実力でやってもらうしかないだろう。」 「そっか、そうですよね。」「きょろきょろきゅ~~~」 「そうでなきゃマロちんも納得しないだろうからな。」 啓太は、交渉が一通りうまく行ったので、充分リラックスしていた。 それゆえに。 「きゃああ~~~!!!!」 「あぶない!」 ムジナの接着能力で重りをつけられたルイズが転ぶのを、 とっさに助けてしまった。そのまま勢い余って、 「ぶちゅ」 「え”」「あ”」「う”」「い”!?」 受け止めたルイズと啓太の唇が不幸にも重なって。 コントラクトサーヴァント臨界状態のまま重なって。 「い、いででででで!!!」 猫耳メイドやストリーキング、股間だけ露出、この歳でオムツプレイ、 20人の半裸マッチョ相手に舐められたりなでたりといったプレイ。 とにかくいろいろな変態行為を経験してきた啓太は。 この日、使い魔になった。 前ページ次ページいぬかみっな使い魔
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4023.html
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第6話(実質5話) トリスティン魔法学院、中央の塔最上階にあるオールドオスマンの学長室。 そこには今、二人の教師がいた。オスマン自身と教師のコルベールである。 「というわけで、彼はガンダールヴなのだと思われます。」 「コルベール君。すぐに気づくとは思ったが、早かったの。」 「オールドオスマン! 気づいておられたのですか!」 「最初から、の。このことは他言無用じゃ。少なくともしばらくは。」 「なぜです!? これを知らせれば「大変です!」大きな」 「なんじゃ?」 オールドオスマンの部屋に、ミス・ロングビルが駆け込んできた。 「大変です! 決闘騒ぎです! 教師達が眠りの鐘の使用を求めています!」 「決闘? 誰と誰の決闘騒ぎじゃ?」 「片方はミス・ヴァリエール。代理としてケータ・カワヒラが。 相手は彼女のクラスメイトほぼ全員です!」 「それでは決闘ではなくリンチではないですか!」 コルベールが驚く。それを、鋭い目つきのままのオスマンが止めた。 「生徒の喧嘩ごときで秘宝を使ってどうする。ほうっておけ。」 ミス・ロングビルが出って行った後、二人は顔を見合わせ、 遠見の鏡を起動させた。 その少し前。 事態が一変したのは、錬金の実技だった。数人が錬金したあと、 ルイズが挑戦し大爆発を起こしたのだ。教室は阿鼻叫喚。 「使い魔が食われた」「机に押しつぶされて使い魔が死んだ」 「やけどをした」「自慢の髪がちりちりになった」 ゼロと馬鹿にしていたルイズが授業前に使い魔で思わぬ反撃をした。 クラスメイトの受けた衝撃は大きく、そこに格好の反撃材料が与えられたのだ。 意趣返しにと一斉に非難を集中させ、ルイズ排斥にかかったのだ。 対して、いつもなら受け流すルイズが強気に反論。 事態はルイズに対してクラスの大半が決闘を挑むという方向に進んだ。 それを止めるべき赤土のシュヴルーズは気絶しており。 一方啓太はフリチン状態を何とかするためにズボンの確保が急務であり。 かくして、止める者とておらず決闘現場である。 「いくらなんでももう我慢の限界だ!」「迷惑すぎる!」 「そうよそうよ、命にかかわることなんだからね!」 「だれから相手する!?」「誰だってルイズじゃ話にならないから同じさ。」 「では。まずはボクがお相手しよう。」 そう言って、気障に薔薇の造花を構えたギーシュ・ド・グラモンが前に出た。 「ま、負けないわよ! ヴァリエールの名にかけて!」 「ゼロのルイズ。素直に謝罪する気はないのかい? 女性も男と同じ権利と義務を持つご時世とはいえ、 女性を一方的にいたぶるのは好まない。ちゃんと謝罪し、 高慢な態度を改めると約束するなら皆もここまで激しはしないだろう。」 要するに。 素直にいじめられ、悪口を言われても耐えていやがれ、生意気なんだよ。 そういう意味である。周りの級友達はほとんどが賛同しているようだ。 なぜか決闘を申し込まなかったキュルケは難しい顔で黙り込み、 同じトライアングルのタバサはなぜか授業に出ていなかったのでいない。 最悪の敵を相手にしなくとも良いとはいえ、気休め程度だ。 いくらなんでも数が多すぎる。ルイズは、絶望と必死に戦っていた。 それ以前に自分の実力ではギーシュ一人にも勝てない。 それでも。己のほこりを守るためには、こうするしかないのだ。 「そんな事! できるわけないでしょ!」 小さな杖を構える。周囲から一斉に野次が飛ぶ。 他のクラスや学年の生徒達、教師、平民の使用人達まで集まってきていた。 口々に噂をしあっている。教師達は止めようとしているが、 生徒達に阻まれうまく行っていない。そこへ。 「待ちな。その勝負。俺が受ける。」 白銀のマントをなびかせ、上は学生服、下は黒いこちらのズボン、 という格好の川平啓太が、堂々とした制止をかけた。 「こっちの決闘の作法は知らない。が、俺の国のある地域では か弱い女性が名誉を傷つけられたときに、代理として男が戦う という慣習がある。男の矜持があるなら俺が代理になることを認めな!」 ギーシュは、啓太のほうを見て、納得してうなずいた。 こちらのほうがずっとやりやすい。そもそも、怒り心頭に達して 決闘を挑んだが、元来フェミニストなギーシュは女性を傷つけるのを好まない。 決闘で一番手を買って出たのも、説得でルイズに謝罪させ、 リンチを止めようと思ったからだ。彼のワルキューレなら怪我をさせずに 取り押さえられるから、というのもある。火炎魔法ではそうはいかないのだ。 (ちなみに、この時点でクラスメイト達は啓太の4度目のフリチンを知らない) 「おい、あれってさっきのフリチン男!」「だよな、フリチン男だ。」 「かっこっつけてるけどフリチン男だ。」「それでかっこつけてもな。」 「なんかギャップが酷くて笑える。」「フリチン男にかばわれるルイズか。」 「さすがゼロのルイズ。」「フリチン男が代理とはな。」 「ええい、外野! うるっせえぞ!」 啓太が顔を真っ赤にして怒鳴るとギーシュに向き直った。 「どうなんだ、受けるのか、受けないのか!」 「良かろう。しかし、事態をわかっているのかね? ミス・ヴァリエールに 決闘を申し込んだのはクラスメイトのほとんどだ。全員を相手するのかね?」 「かまわん。ただし。」 そういって、啓太は周りを取り囲むルイズのクラスメイト達を見回した。 「おい男ども! お前らも矜持があるなら女性に戦わせず、 代理を申しでな! そう、出来れば愛する女性の前にひざまずいて、な。」 速攻でギーシュはモンモランシーの前にひざまずいた。 他の男達も同様である。 「これでだいぶやりやすくなった」とは啓太の内心だ。 戦う回数そのものは同じだが、女だからと遠慮する必要がなくなり、 消耗とダメージは半分の人数が受け取る事になる。うまく言いくるめれば 女性の分の戦闘回数はチャラにも出来るだろう。 交渉で有利な戦況を作る。戦いの基本である。 「ちょ、ちょっと! なんであんたがここで出てくるのよ! あんたは外国人でしかもブリミル教徒でも無いわ。 となれば学生同士のお遊びの決闘で済ませてもらえる保証は無いわ。 むしろ、嬉々として全力で魔法を使えるって攻撃されるかもしれない。 しかもこの人数。もしかしなくても死ぬわよ!?」 当惑したルイズが制止に入った。小声で啓太に詰め寄っている。 「大丈夫。俺は死なないさ。任せておけ。」 「ありがたいけど、理解できないわ。それどころか私が死ねば、 使い魔としての強制力も消えるわ。私が死んだほうが あんた都合いいんでしょう!? なのになんで!?」 昨日もルイズに全ての責任をひっかぶせようとした教師から助けてくれた。 「それが俺の性分だから、じゃだめか?」 「で、でも、あんたをこんな遠くにいきなり呼んだ私を? 見返りが約束されてるわけでも無いのになんで助けてくれるの!? 」 「それは問題じゃない。」 「なぜ、ここまでかばってくれるのよ。私はゼロなのよ? 無能、無能とずっと悪口言われていたわ。誰も味方してくれなかった。 それなのに、なぜあんただけはここまで!」 ルイズは理解できなかった。 同時に、どこか胸の奥が熱くなるのを感じていた。 川平啓太は、周りからのフリチン陰口を無視して、小声で答える。 「俺の家が掲げている家訓があってな。破邪顕正という。 邪悪なものを打ち倒し、正義をあらわす。リンチされる女の子を 見過ごしたとあっちゃあ、それはもう俺じゃあない。 以前はそんな事理解していなかったが。見てしまった以上。やる。」 「!」 ルイズは、否応なしに理解してしまった。 「自分の信念の為に決闘を受けるの!? 女の子だからって言って。 私をかばって死ぬかもしれないというのに。 あんたを貴族として尊敬するわ。まさに貴族ね。」 ルイズは、止められなくなった。 「もし、心配してくれるんなら応援してくれ。」 啓太は、にこりと笑って答えた。 「そうだな、対戦相手の得意な魔法の効果や対策なんかを教えてくれ。 敵を知り、己を知れば百戦危うからず。 情報収集も、戦いの一部なんだ。戦いを分かち合ってくれ。」 ルイズは、深くうなずいた。 啓太が殴りかかってきたゴーレムの腕をつかんで引っ張り、足払いをかける。 絶妙のタイミングと角度のそれは、ギーシュのブロンズゴーレムを 宙に舞わせた。きりもみ状になって墜落する。クンフーの投げ技の一つだ。 「な、何をやった!? 先住魔法か!?」 「まさか。これは体術だ。単なる格闘戦さ。呪文すら唱えなかったろう?」 「だ、だが!」 ぎりぎりときしんだ音を立て、ゴーレムが立ち上がる。 その動きはぎこちない。 「く、くそ、ワルキューレ、行け!」 次の瞬間、またもゴーレムが地面に叩きつけられ、右腕が千切れ飛ぶ。 叩きつけるさいにゴーレムに片足と腕をかけ、右腕を極めていたためだ。 「どうした。俺はまだ片手しか使っていない。呪文も使っていない。 にもかかわらずこのざまとは。貴族ってのは領民を守るもんじゃないのか? こんなに弱くて領民を、愛する淑女を守れるのか?」 「き、貴様!」 「よく見ろ! 魔法など使わなくともこれだけ戦えるんだ!」 それはルイズに向けての言葉だった。魔法の苦手なルイズを励ますための。 同時に、野次馬に混じっていた平民達をも大いに沸かせた。 「おのれ、ならばもう容赦はしない!」 ギーシュは、薔薇の造花からさらに6枚の花びらを落とし、 青銅のゴーレム6体を作り出した。一斉に襲い掛かる。 「いけ! ワルキューレ!」 「ふ、甘いな。戦い慣れしていない。」 啓太は、大きく左にステップを踏むと左端の一体に向け突っ込んだ。 先ほどと同じ要領でふっとばすとさらに回り込む。 これでゴーレムたちはほぼ一直線に並ぶ。 一斉攻撃の優位はこの瞬間消え去った。 啓太は先頭の一体だけを相手にすればいい。 腰を低く落とし、パンチを繰り出したワルキューレに必殺の寸頸を放つ。 胸をひしゃげさせて吹っ飛び、後方の2体を巻き込んで倒れこむ。 残る立っているワルキューレは2体。踏み越えて攻撃するわけにも行かず、 左右に分かれて啓太に迫る。啓太は、右に回りこんで突っ込み、 全ての勢いを利用して諸手刈りを仕掛け、頭部を地面に叩きつける。 フラフラと起き上がって来た最初の1体目に足払いをかけると同時に 腕を極めて左腕を折る。両腕を失ったワルキューレは動きを止めた。 その間にギーシュは、6体のワルキューレを下がらせていた。 「おのれ!」 低く呪文を唱えると、地面からボコリと音を立てて青銅の剣や槍が生える。 ワルキューレ達が一斉に武器を取った。 「遅いな。戦力の逐次投入はへぼ戦略の典型なんだぜ?」 ワルキューレのうち4体はいずれかの場所が歪み、すでに動きが ギクシャクしているのだ。それで武器を持ち出しても怖くは無い。 しかも、隊列も組まずに一斉に攻撃してくる。動きも稚拙だ。 繰り出される2本の槍。片方を手で跳ね上げ、片方を右にはじき、 数瞬死に体にする。その隙に突っ込むと、胸が陥没して満足に剣を振るえぬ ワルキューレの懐に入って腕をつかみ、一本背負いをかける。 反転したワルキューレが繰り出した槍の軌道をわずかに変え、 背後から剣で襲い掛かってきたワルキューレに矛先を変える。 剣持つワルキューレが串刺しになった。 しかも槍を抜こうとして双方動きが止まる。 「隙だらけだな。」 一本背負いで転がしたワルキューレの剣が地に突き立っていたので それを取り、振るおうとして異変に気づいた。 周りの動きが妙に緩慢に見える。いや、ワルキューレの動き自体は 鍛え抜かれた啓太から見て緩慢だった。だが、さらに緩慢に見える。 しかも、左手のルーンが熱い。見ると手袋の隙間から、 かすかに光が漏れている。 啓太は、様子を見るためにしばらくワルキューレ達の攻撃をかわし続けた。 周りからは、啓太が剣を取ってからなぜか守勢に回ったように見える。 そして、次の瞬間。 6体全てのワルキューレが切り裂かれた。 啓太が、ワルキューレの1体が持っていた槍に持ち替え、縦横無尽に振るう。 すさまじい速度ゆえに視認すら出来ぬ速度の演舞に、一同は息をのんだ。 そして気が付くと、ギーシュの目の前に槍の穂先が突きつけられていた。 「降参するか?」 「こ、降参する!」 「よし。後が控えているから敗北者への要求は後回しだ。次!」 「な、なんて強さだ!」「魔法も使わずにギーシュに勝っちまったぞ!?」 「本当に魔法を使ってないのか!?」「恐ろしい早さだな!」 「素手で青銅のゴーレムを破壊するなんて!」「信じられない!」 「あれがフリチン男かよ!?」「馬鹿にするのまずそうだぜ!?」 外野が口々に論評している。 「ぼ、ボクはマリコルヌ! 「風上」のマリコルヌ・ド・グランドプレだ!」 「ケータ・カワヒラだ。死神殺し、犬神使い、3神が試練の達成者、 白山名君の友、ケータ・カワヒラだ! 来い!」 それからは、あまりに一方的な戦いが続いた。 啓太は、ほとんどの場合片手での素手攻撃しか使わず、戦い慣れしたラインメイジ 相手の場合等にたまに槍や剣を使い、土のラインメイジが繰り出した 大型ゴーレム相手にただ一度白山名君の力を借りた“魔法”を使った。 一撃でラインゴーレムを爆砕するその威力に、一同は固唾をのんだ。 そして、結局のところ女性に申し込んだ2回目の決闘の義務は、 全員が負けを認めたことで決着した。 「男なら女性に課せられる敗北者への要求は自分でかぶれ。 淑女なら愛する男が消耗した状態での戦いに挑むのを止めろ。」 皆啓太の説得に応じたのだ。 「さて、それじゃあ敗北者達に勝者の俺が要求する。まずは。」 そういって啓太はルイズとクラスメイト全員を相対させた。 「ルイズの謝罪を受け入れ、許してやってくれ。」 「おい、どういうことだ!?」「謝罪を受け入れろ!?」 「それだけか?」「へえ、いかした要求ジャン。」 「やるわね。」「もちろん謝るんなら受け入れるわよ。」 「ちょっと、啓太!?」 「ルイズ。元はといえばお前の失敗で迷惑かけたのが原因だろう。 俺も含めて、な。迷惑かけた連中に謝れ! 全てはそこからだ。」 「う・・・」 ルイズの誇りとムジナのマロちんを得たことによる驕りがためらわせたが、 啓太の雄姿と献身を見た後では、少しは素直になれた。 「ご、ごめんなさい。迷惑かけてすいませんでした。」 クラスメイト達は、当然ながらこれを快諾した。 「ああ、かまわないぜ。」「もうなれたしな。」 「今度からちゃんと防御するようにするわ。」「いいわよ。」 「ありがとう、では次に、ルイズを馬鹿にしていた連中は謝罪するんだ。 これからもう悪口は言わない。そう誓ってくれ。」 これもまた快諾され、実行に移された。 「ごめんね。」「もう言わない。」「悪かったな。」 「すまなかったな。」「すごい人呼んだのね。」 「おまえ将来はすごい奴になるのかもな!」 向こうから謝ってくるならルイズも素直になれる。 「私こそ、ごめんなさい。みんな、ありがとう。」 「よし、それじゃあ最後の要求だ。男子は壊れた教室の片づけを 手伝ってくれ! シュヴルーズ先生に命令されてんだ。」 一斉に悲鳴が上がるが、それは明るく裏の無い悲鳴だった。 三々五々教室に戻ろうとする男子、別の教室で講義が続けられるとのことで 移動する女子、それについていって明るく会話するルイズ。 そのルイズの首根っこを、啓太がぐいとつかんだ。 「どこ行くつもりだ?」 「え? だから教室に行って授業を…」 「壊れた教室の片付けは?」 「え? それは男子がやってくれるんじゃ!?」 「手伝ってくれ、といっただろう? 片付けは壊した張本人がするもんだ。 つまり、お前が中心になって片付けるんだ。」 「えええええええええ!!!!」 「ほれ、いけ。」 「ちょっと、あんたは!?」 「俺はもちろん授業を受ける。ものすごく興味深いからな。 いやあ、授業時間おもいっきり損しちまった。取り戻さないと。」 つまり。 教師を含めて女子だけの教室で授業を受けるということで。 「ちょっと~~~~!!??!?!?!?!」 自分に尽くしてくれるナイトがあらわれた! とも思っていたルイズは。 あまりの事態に絶叫したのであった。 前ページ次ページいぬかみっな使い魔
https://w.atwiki.jp/itukisan/
ここでは電撃文庫より絶賛発売中の*「いぬかみっ!」 の小説を募集しています。 みなさんどんどん投稿していってください! 投稿には投稿板を使って下さいね。 足りない場合はご自分で作ってみてください。(下の方の「新しいページ」をクリック) メニュー トップページ メニュー 投稿板1 投稿板2 投稿板3 掲示板 メールフォーム @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wikiへお問い合わせ 等をご活用ください
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4104.html
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第8話(実質7話) 召喚二日目の夜、ルイズの部屋あらため啓太の部屋にて。 「啓太様! もう夜遅いです、早く寝ましょう!」 「しくしく」 ともはねが、グンゼの熊さんパンツ一丁の(一部の人には)悩ましい格好で ベッドに誘う。ツインテールにしていた髪留めも取ったので、 背中に長い髪が流れており、一部が乳○のような微妙なところを隠している。 (すいません、規制はいりましたので髪はツインテールじゃないのです) 時々ちらりと乳○が見えたりもするのであるがするぺたに興味の無い 啓太はまったく気に留めない。 「ああ、もうちょっと待っててくれ、これを書いてからな。」 「しくしく」 啓太は、昨夜に続き気づいたこと、これから確かめるべきこと、 人の名前と人評等をノートに書いていた。何が役に立つのかわからない。 こんな孤立無援の環境で生き抜くために、啓太なりに努力をしているのだ。 「ふむ、後は電圧計と電流計だな。ついでに電池っと。」 「しくしく」 啓太はバッテリーをパソコンにセットして百科事典を開き、 電圧計と電流系の基本構造を書き写す。終わると素早く電源を切り バッテリーを抜く。モーターの構造は頭に入っているのでこれも記入する。 「電圧の数値は複数のバッテリーと電池を基準にすれば何とかなるな。」 「啓太様~~」 「後は機械にも強い土系メイジの協力が必要だな。けど、いるのかな?」 啓太は悩む。 「しくしく」 「啓太様~~~はやくうぅん!」 ともはねが、毛布からきゃしゃでなめらかな肩を出してベッドに誘う。 単に添い寝をねだっているだけなのだが、一部特殊な嗜好をする人ならば 鼻血を吹きながらルパンダイブしそうな光景である。 しかし啓太はスルペタには興味が(後略) 「ていうかなんで私が床なのにケータの使い魔のあんたがベッドなのよ!」 部屋の隅で毛布に包まっていたルイズが我慢しきれなくなったようだ。 「え~~と、罰だから?」 ともはねが、ちょこんと首をかしげて答えた。 「な、なに使い魔の分際でえらそうに言ってるのよ! いい、私はね!」 「ルイズ。それは現在進行形で拉致誘拐してるのを何とかしてから言え。」 「うう!」 啓太は顔も上げずに言い放つ。内心では良心がとがめているのだが。 「でもでも、朝起きると体中がいたいのよ!」 「昨日とまったく同じやり取りだな。もすこし口調を何とかしたほうがいいぞ。」 「なによ、私はヴァリエール公爵家の3女で(略)」 「平貴族がでかい口利くな。せめて言葉遣いと高慢な態度を直せ。 上に立つものの義務で最大のものの一つは仲良くすることだぞ。」 「仲良く?」 「隣の領地の領主と仲良くなれば攻め込まれる事が無いどころか助けてくれる。 領民と仲良くなれば税をとるときに余計な手間は必要ない。王様と仲良くなれば 無理難題を吹っかけられることも無い。ちょっと愛想良くするだけでそれだけの 効果がある。例えばともはねの心象悪くしていい薬が出来ると思うか?」 「そ、それは!」 固い床に寝る屈辱で忘れていたことを指摘され、ルイズは青くなった。 「あとはそうだな、頭を使え。工夫の一つもしたらどうだ?」 「頭?」 「方法は教えない。現状を良くする方法なんていくらでもある。 考えないのは怠慢だ。愚痴を言うだけなら、人の上に建つ資格は無い。 そもそもリーダーの仕事は集団の頭として考え命令することだ。 それが出来ないなら偉ぶる権利も無い。」 「……」 ルイズはじっと考え込んだ。 啓太は、床で寝ろとはいったが布団を敷くなとは言っていない、 という点に思い至らせるつもりであった。が。 「ふんふ~ん♪」 それを見ていたともはねが溜飲が下がったとばかりに鼻歌を歌う。 「なんでしたら啓太様に頼んだらどうですか?」 「頼む?」 「罰を許してくださいとか、一緒のベッドで寝かせてくださいとか。」 「な! 一緒のベッドって、そそそそ、そんな事出来るわけ無いでしょ!」 胸を押さえて真っ赤になるルイズ。使用人相手なら大胆になれるが、 同じ貴族相手だとそうは行かないのである。使用人は家具なのだ。 「あのな。」 啓太は、ついに顔を上げた。 「心配する必要ないだろうが。そういうことはもっと育ってから言え。」 そういって、ちらりと押さえられたルイズの胸(ぺったんこ)を見る啓太。 啓太はするぺたには(略) ルイズの傍らにおいてあった魔道書が飛んだのは、その直後だった。 「さて、寝るか。」 啓太は、わずか1日半でぼろぼろになりつつある学生服を脱いで ベッドに入った。ともはねになつかれるのは悪い気はしないのだが、 ちと窮屈でもある。昨夜早速覗きに出かけよう、と思っていたのに ともはねが離してくれなくて不発だった。 異世界に来てしまった不安がそうさせたのかとも思い好きにさせたのだが。 今夜は昨夜に比べても積極的かつ強引だ。離すもんかと首に腕を絡めてくる。 ルイズは、いまだ難しい顔で考え込んでいる。修羅場の後なんとかなだめて 考え工夫するよう課題を出したのだ。そのうち敷布団を床に敷くことを 思いつくだろう。けして頭が悪くは無いようだし。 さて、啓太にすがりついて寝ているともはねであるが。 「当てが外れた」と不機嫌であり、その分を取り戻そうとしていた。 こちらの世界でなら啓太を独り占めできると思っていたのに、 使い魔だからと啓太を私物化しようとするルイズ。 コナをかけてくるキュルケ。啓太が鼻の下を伸ばしていたシエスタ。 まったくもって独り占めできない。 異世界に連れて来られて、ともはねが頼れるのは啓太だけという状況で、 早速使い魔にされるわ女性にもてるわと“取り上げられかける” 事態が連続している。少しでも強く、絆を確かめたい。 そんな気持ちがともはねを臆病にさせている。 だから。ともはねはベッドの中でぎゅっと啓太にしがみつき、 啓太の覗きは封じられたのであった。 それからしばらくは“何事もなく”忙しい日々が過ぎた。 啓太とともはねの1日をちょっと書き出してみよう。 まずともはねの明るい声で起こされると、昨夜のうちに汲んできておいた 水で顔を洗い、朝食に出る。豚の毛歯ブラシで歯を磨く。 これはブラシ職人と契約して大量生産し始めたものだ。学院内でも 徐々に使用者が増えているし、王宮にも献上して街でも使うものが出てきた。 ※きれいな豚の毛(産業廃棄物)を煮沸消毒兼洗浄し、束ねて留め金の部分で 二つに折り、棒と一緒に金属板を巻いて作るのが筆。これを、柄に直角に 取り付ける事、毛と基部の長さを短くすることの二つが歯ブラシの特徴。 午前中は読み書きや地理、歴史、宗教、産業などの基礎的な補習授業を受ける。 午後はルーン文字の補修と魔法の実技。杖は古いものを譲ってもらった。 放課後は薬草採取だ。コケやキノコ、蟲や蛇など、 そのバラエティーは大きく広がっている。こちらの薬草も覚えつつあり、 ルイズの部屋はすでに薬草棚で一杯だ。 金になるからと薬草クラブの参加者は日に日に増えている。 これは日によってコルベール教師との各種機械作成になる事もある。 ともはねが薬草調合に手一杯な日だ。 そういう日は他のメンバーだけで薬草採取に出かける。 採取範囲は日ごとに広く、遠くになり、押し葉標本が多数作られている。 夕食後は勉強の予習復習をし、あるいは武術の鍛錬の時間である。 「俺たち平民も強くなれるのかい!?」 とコック長のマルトーに聞かれ、護身術を教えているのだ。 またそれで、香水瓶の件でギーシュにイチャモンつけられたシエスタが ギーシュを返り討ちにしたもんだから熱が入っている。しかも啓太が 「何イチャモンつけてんだ、無礼打ちする権利はお前に無い」とフォローも 忘れなかったので「貴族の鑑」「正しき領民の保護者」と大人気だ。 危機感を抱いた男子生徒達が、早朝の軍事訓練を始めていたりする。 「戦場で平民の影に隠れなきゃ何も出来ないってのはどんなヘタレだ?」 「それで領民守れるのか?」「貴族なら文武両道出来て当然だろう。」 「貴族の軍人なら武器戦闘もできると聞いてるぞ。」 「領主としての義務も果たせないんじゃ貴族の権利は主張できんな。」 と、啓太が煽ったのもある。 教官として指導してくれないかとも頼まれたが今のところは断っている。 せめてコモンマジックを使えるようになってから、というのが理由だ。 訓練や勉強の後は風呂に入って就寝だ。 プールのように広い浴槽は、啓太のお気に入りである。 啓太は風呂でくつろぐのをこよなく愛しているのだ。 ちなみに一度ともはねが壁をすり抜けて乱入してきてパニックになった事がある。 その次の日、なぜか大量に薬草クラブに新規入会者が来たのであるが、 啓太は礼儀正しく何も知らないふりをした。 ちなみに。 生徒用の風呂はとてもでかい。その残り湯を流用して使用人用の 風呂に使ってはどうか、と啓太は提案し、有志を募って無料で 風呂場工事を行った。使用人たち、特にメイド達に大いに感謝された 啓太であるが。その目的は違うところにあったという。 「おい! お前ら! 無償労働の報酬はほしくないか!?」 「サー! イエス サー!」 「お前らに男のやる気はあるか!?」 「サー! イエス サー!」 「失敗したときの覚悟はあるか!?」 「サー! イエス サー!」 「よし、全員、進撃開始!」 「サー! イエス サー!」 ギーシュの使い魔、ジャイアントモールのウェルダンテが掘った 地下通路を通り、啓太達は使用人用女子風呂にむけて進撃を開始した。 「ううう、素晴らしい!」「素晴らしいです啓太様!」 「女子生徒用風呂場を覗けないのであるならば。」 「覗けるところを覗けるようにすればいい!」 「不可能なことはきっぱりあきらめ、可能なことにリソースを注ぐ!」 「素晴らしい発想と計画力です!」「一生付いていきます!」 「ふ、俺に惚れるな。というかそろそろ口をつぐめ。」 これより先は音を気づかれたらまずいデンジャラスゾーンである。 この時間なら若いメイドさんたちが1日の仕事を終えて入浴の時間帯だ。 「し、しかしですね。」 「なんだ?」 レイナールがそれでも発言したので全員一度止まって作戦タイムである。 「使用人用の風呂は比較的小さく、しかも男子用と女子用は 壁で仕切られているだけ。男子風呂の声も聞こえてくるのですから そう声を潜める必要も無いのでは?」 一同、最もだとうなずいた。出来れば覗きながら感想を述べ合う くらいはしてみたいのが人情というものである。 「だめだ。いいか、そもそも軍事において、偵察部隊は敵軍に悟られる 事無く静かに行動し(中略)静かなる事林のごとくといってだな(中略) というわけで、そんな隙だらけの軍事行動は致命的な(後略)」 啓太は、かつて覗きに失敗して酷い目にあった経験から、 弟子達に戦術というものについて講義をした。 皆、真剣な表情で聞き入っている。 「わかったな? では、かねての手はずどおりにいくぞ!」 こうして啓太たちはヴァルハラ目指して進軍を再会した。 しかし。 戦いで最も必要とされるのは適切なときに適切に軍を動かすことであり、 最強の騎馬突撃もパイク兵たちが隙無く槍衾を作っているときに 行っても被害を増すだけであり、あるいは敵部隊の去った場所に 行っても意味は無い。啓太が講義をしていた時間は意外と長く。 時間の貴重なメイド達は素早く入浴を終えており。 彼らが見たものは。 「ふ~~~、いい湯じゃのう。」 おん年63歳の家政婦、ミンチン婆さんのしわくちゃな裸と。 「毎日入れるようになって極楽だわいなあ。」 太ったコックマルトーの、同じく太ったデブリン女史(48歳)の裸であった。 覗きのためにレンズと鏡を組み合わせて作った特製のアイテムにて ドアップでそれを見た啓太たちは。 しばらく立ち直れなかったそうだ。 前ページ次ページいぬかみっな使い魔
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/1440.html
Finale ゼロの使い魔コンプリートイラストコレクション 兎塚エイジ アートワークス 発売日:3月25日 全500点以上のイラストを収録した『ゼロの使い魔』画集が登場! 13年の時を経て、ついに完結を迎えた伝説のライトノベル『ゼロの使い魔』――。 そんな『ゼロの使い魔』の世界を彩ってきた、兎塚エイジ先生による全イラストを収録した、 『ゼロの使い魔』のもう一つの集大成となる画集が登場! ここを編集 2006年7月放送開始。プライムビデオが配信開始。続編にゼロの使い魔~双月の騎士~がある。 http //www.zero-tsukaima.com/ 監督 岩崎良明 原作 ヤマグチノボル シリーズ構成・脚本 吉岡たかを キャラクター原案 兎塚エイジ キャラクターデザイン・総作画監督 藤井昌宏 プロップデザイン 飯塚晴子 動画検査 荻野信子、河野隆子、岡本弘樹、高橋真理子 美術監督 廣瀬義憲 色彩設計 石川恭介 撮影監督 丸茂力也 2DCG 向井吉秀 編集 後藤正浩 音響監督 高橋剛 効果 今野康之 調整 黒崎裕樹 録音 三浦拓也 音楽 光宗信吉 設定制作 中川二郎 アニメーションプロデューサー 松倉友二 アニメーション制作 J.C.STAFF プロデュース ジェンコ 脚本 吉岡たかを 絵コンテ 岩崎良明 二瓶勇一 上原秀明 佐々木皓一 鈴木洋平 福田道生 大上相馬 東海林真一 演出 岩崎良明 吉本毅 上原秀明 佐々木皓一 鈴木洋平 高島大輔 山内東生雄 上田繁 矢花馨 作画監督 藤井昌宏 つるあかりみなみ 柴田志朗 中島美子 篁馨 杉本功 亀井治 冷水由紀絵 木本茂樹 中村基 梶谷光春 プライムビデオ ゼロの使い魔 Ep. 1 "ゼロのルイズ" 監督 岩崎良明 再生時間 0時間23分 初公開日/初回放送日 2006年7月3日 提供 ゼロの使い魔製作委員会 ■関連タイトル ゼロの使い魔 Blu-ray BOX スペシャルCD2枚付 Finale ゼロの使い魔コンプリートイラストコレクション 兎塚エイジ アートワークス ゼロの使い魔 ~Last Song from ZERO~ ゼロの使い魔 主題歌集 ゼロの使い魔 サウンドトラック スペシャルCD~聞かないと、許さないんだから!~ ゼロの使い魔 ルイズBEST[CD+DVD] ねんどろいど ルイズ ゼロの使い魔ビジュアルコレクション 画集 兎塚エイジZeroゼロの使い魔イラストコレクション フィギュア・ホビー:ゼロの使い魔 原作小説 ヤマグチノボル/ゼロの使い魔 1巻 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/soulou/pages/57.html
「ゼロの使い魔」はヤマグチノボルによるライトノベル。イラストは兎塚エイジ。 MF文庫J(メディアファクトリー)より2004年6月から刊行。既刊25巻(本編20巻+外伝5巻)。 略称は「ゼロ魔」「ゼロ使」。 MF文庫Jの看板作品。漫画、アニメ、ゲームなど多くのメディアミックス作品がある。2011年2月時点の売り上げ部数はシリーズ累計450万部。 著者が榊一郎に対して「三銃士が元ネタ」と明言しており、登場人物や物語内で発生する事件などの多くを『ダルタニャン物語』から取っている。それゆえ登場人物名も、ブルボン朝期の人物にちなむものが多い。 筆者のヤマグチノボルは2012年9月の段階でラストまでのプロットを完成させたと述べていたが、20巻あとがきで表明していた残り2巻を残して2013年4月4日に亡くなった。 あらすじ (MF文庫Jライブラリーより) 「あんた誰?」――才人が目を覚ますと、可愛い女の子が才人を覗きこんでいた。 見回すとあたりは見知らぬ場所で、魔法使いみたいな格好をしたやつらが、才人と女の子を取り囲んでいた。その女の子・ルイズが才人を使い魔として別の世界へ「召喚」したらしい。訳がわからず面くらう才人に、ルイズは契約だと言って、いきなりキスしてきた。俺のファーストキス! と怒る間もなく、手の甲にヘンな文字が浮かび、才人は使い魔にされてしまう。仕方なく、ルイズとともに暮らしながら、元の世界に戻る方法を探すことにした才人だが……。才人の使い魔生活コメディ! テレビアニメ 原作とは設定や、物事が起きる時期などで相違点がある。 第4期は原作が未完であった為、オリジナルエピソードで完結している。 ゼロの使い魔 第1期。くぎゅう。 放送期間は2006年7月から同年9月。全13話。 ゼロの使い魔~双月の騎士~ 第2期。読みは「ゼロのつかいま ふたつきのきし」。 放送期間は2007年7月から同年10月。全12話。 ゼロの使い魔~三美姫の輪舞~ 第3期。読みは「ゼロのつかいま プリンセッセのロンド」。 放送期間は2008年7月から同年9月。全12話+TV未放送1話(DVD収録)。 ゼロの使い魔F 第4期。シリーズ完結作。 原作者のヤマグチノボルがシリーズ構成を担当。タイトルの"F"は「4(フォー)」「ファイナル」「フォーエバー」などのいろいろな意味が込められている。 放送期間は2012年1月から同年3月。全12話。 既刊情報 ゼロの使い魔 初版発売日 ISBN 1 ゼロの使い魔 2004年 6月25日 ISBN 978-4-8401-1105-8 2 ゼロの使い魔 2 風のアルビオン 2004年 9月25日 ISBN 978-4-8401-1144-7 3 ゼロの使い魔 3 始祖の祈祷書 2004年12月25日 ISBN 978-4-8401-1196-6 4 ゼロの使い魔 4 誓約の水精霊 2005年 3月25日 ISBN 978-4-8401-1236-9 5 ゼロの使い魔 5 トリスタニアの休日 2005年 7月25日 ISBN 978-4-8401-1290-1 6 ゼロの使い魔 6 贖罪の炎赤石(ルビー) 2005年11月25日 ISBN 978-4-8401-1449-3 7 ゼロの使い魔 7 銀の降臨祭 2006年 2月24日 ISBN 978-4-8401-1501-8 8 ゼロの使い魔 8 望郷の小夜曲(セレナーデ) 2006年 6月23日 ISBN 978-4-8401-1542-1 9 ゼロの使い魔 9 双月の舞踏会 2006年 9月25日 ISBN 978-4-8401-1707-4 10 ゼロの使い魔 10 イーヴァルディの勇者 2006年12月25日 ISBN 978-4-8401-1766-1 11 ゼロの使い魔 11 追憶の二重奏 2007年 5月25日 ISBN 978-4-8401-1859-0 12 ゼロの使い魔 12 妖精達の休日 2007年 8月24日 ISBN 978-4-8401-1900-9 13 ゼロの使い魔 13 聖国の世界扉(ワールド・ドア) 2007年12月25日 ISBN 978-4-8401-2110-1 14 ゼロの使い魔 14 水都市(アクイレイア)の聖女 2008年 5月25日 ISBN 978-4-8401-2319-8 15 ゼロの使い魔 15 忘却の夢迷宮(ラビリンス) 2008年 9月25日 ISBN 978-4-8401-2418-8 ゼロの使い魔 15 忘却の夢迷宮DVD付き特装版 2008年 9月25日 ISBN 978-4-8401-2419-5 16 ゼロの使い魔 16 ド・オルニエールの安穏(ティータイム) 2009年 2月25日 ISBN 978-4-8401-2664-9 17 ゼロの使い魔 17 黎明の修道女(スール) 2009年 6月25日 ISBN 978-4-8401-2807-0 18 ゼロの使い魔 18 滅亡の精霊石 2010年 1月25日 ISBN 978-4-8401-3153-7 19 ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡 2010年 7月23日 ISBN 978-4-8401-3454-5 20 ゼロの使い魔 20 古深淵の聖地 2011年 2月25日 ISBN 978-4-8401-3821-5 ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 初版発売日 ISBN 1 ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 2006年10月25日 ISBN 978-4-8401-1726-5 2 ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 2 2007年10月25日 ISBN 978-4-8401-2058-6 3 ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 3 2009年 3月25日 ISBN 978-4-8401-2727-1 烈風の騎士姫 初版発売日 ISBN 1 烈風(かぜ)の騎士姫 2009年10月23日 ISBN 978-4-8401-3053-0 2 烈風の騎士姫 2 2010年 3月25日 ISBN 978-4-8401-3246-6 参考 「ゼロの使い魔F」スペシャル対談 - TVアニメ ゼロの使い魔F オフィシャルウェブサイト http //www.zero-tsukaima.com/cast_interview.html
https://w.atwiki.jp/hinoriewiki/pages/21.html
編集 ゼロの使い魔 異世界ハルケギニアに「使い魔」として召喚されてしまった高校生・平賀才人(サイト)が巻き込まれる 「恋」と「冒険」、「ご主人様」と「使い魔」のアンビバレントでハイブリットなファンタジーロマン。 才人を異世界に召喚したのは、可愛いけれど魔法の才能ゼロのご主人様・ルイズ。 突然、目の前に現れた謎の高慢な美少女に戸惑う才人に、彼女は契約だと言って、いきなり唇を重ねてくる・・・! すると彼の手の甲に不思議な文字が浮かび、才人はルイズの使い魔となってしまうのだが・・・?! 全寮制トリステイン魔法学院を舞台に、ご主人様となった美少女魔法使いルイズに、罵られ、なじられ、そして愛される(?) そんな使い魔・才人の愛と勇気と屈辱に満ちたドキドキの学園生活が始まることに・・・。 異世界で巻き起こる波乱に満ちた異文化交流の中、果たしてゼロのルイズと才人の運命は、 どのような展開を見せるのだろうか・・・!? ルイズ 釘宮理恵 平賀才人 日野聡 ゼロの使い魔シリーズ第1期 放送期間:2006年7月 - 2006年9月 ゼロの使い魔 オフィシャルサイト 原作:ライトノベル(MF文庫J 著者:ヤマグチノボル イラスト:兎塚エイジ) 放送前キャストコメントhttp //www.zero-tsukaima.com/zero/special/index_interview_060630.html http //www.animate.tv/news/detail.php?id=atv060622d 最終回キャストコメントhttp //www.zero-tsukaima.com/zero/special/index_interview_060830.html ゼロの使い魔 DVD全6巻 発売日 タイトル 2006年09月22日 ゼロの使い魔 Vol.1 2006年10月25日 ゼロの使い魔 Vol.2 2006年11月24日 ゼロの使い魔 Vol.3 2006年12月22日 ゼロの使い魔 Vol.4 2007年01月25日 ゼロの使い魔 Vol.5 2007年02月23日 ゼロの使い魔 Vol.6 オーディオコメンタリーはなし キャラクターCD 発売日 タイトル トークONCD出演者 2006年09月06日 ゼロの使い魔 キャラクターCD1 ルイズ 才人編 ルイズ役 釘宮理恵サイト役 日野聡タバサ役 猪口有佳 2006年09月06日 ゼロの使い魔 キャラクターCD2 ギーシュ モンモランシー編 ギーシュ役 櫻井孝宏モンモランシー役 高橋美佐子アンリエッタ役 川澄綾子 2006年09月21日 ゼロの使い魔 キャラクターCD3 タバサ キュルケ編 2006年09月21日 ゼロの使い魔 キャラクターCD4 シエスタ アンリエッタ編 内容はキャラソン、ミニ・ドラマ、トーク(トークは1、2のみ) DVD-BOX ゼロの使い魔 第1シリーズ DVD-BOX2009年3月6日発売 特典に「ゼロの使い魔 on the radio」~ア、アンタのためだけにラジオをやる訳じゃないんだから!~(録り下ろしラジオCD)
https://w.atwiki.jp/gamebag/pages/261.html
ゼロの使い魔ニュース 『ブランディッシュ4』23周年:神の塔に挑む5人の物語。その道の先には…【ファルコム40周年特集】 - 電撃オンライン スタイラスペン&ペイントアプリのシリアルが同梱されたコラボタブレット「raytrektab 8インチモデル RT08WT 兎塚エイジコラボモデル」発売 - ASCII.jp 『英雄伝説IV 朱紅い雫(新)』21周年:過酷な運命を辿るアヴィンの旅をセルフリメイク【ファルコム40周年特集】 - 電撃オンライン 小林千晃・和氣あず未・高木渉出演決定!「転生賢者の異世界ライフ」ティザーPV公開 - アニメ!アニメ!Anime Anime 「シキザクラ」東海オンエアとしみつ&虫眼鏡、アニメで描かれる岡崎の見慣れた風景に「あの暴れん坊チキンまで? なんでここまで再現するの!?(笑)」 - コミックナタリー 特集・インタビュー - コミックナタリー 『らき☆すた』『涼宮ハルヒの憂鬱』などアニメ見放題も「ニコニコプレミアムDAY」初開催 - ドワンゴジェイピーnews 【訃報】アニメ「EDENS ZERO」監督の鈴木勇士さん死去 - GIGAZINE 「あんたのためじゃないんだからね!」が脳内再生された声優さんは?竹達彩奈、釘宮理恵、宮村優子…“ツンデレ”キャラ演者に熱烈支持!(アニメ!アニメ!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 声優「釘宮理恵」さんが演じたテレビアニメキャラ人気ランキングTOP34! 第1位は『銀魂』の神楽! 【2021年最新調査結果】(1/5) | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ Kindleストアで『狼と香辛料』1~17巻が5,276円など! 人気ライトノベル合本版がセール中 - 窓の杜 岸田教団&THE明星ロケッツ 岸田の「オタク無分別禁止論」 第一夜 ライトノベルについて - http //spice.eplus.jp/ 『のんのん』『よう実』『リゼロ』…コミックアライブ人気作の1巻が無料で読める! - 電撃オンライン 一番メンバー愛が強そうな魔法少女アニメランキング (2021年6月23日) - エキサイトニュース ケイブ27周年を『ごまおつ』でお祝い。『ケツイ』の倍率チップが使い魔に!? - 電撃オンライン 声優・釘宮理恵さん、『銀魂』『呪術廻戦』『鋼の錬金術師』『ゼロの使い魔』『アイドルマスター』など代表作に選ばれたのは? − アニメキャラクター代表作まとめ(2021 年版) - アニメイトタイムズ 魔法使いのキャラクターコスプレ特集! 『この素晴らしい世界に祝福を!』めぐみん、『ゼロから始める魔法の書』ゼロ、『ゼロの使い魔』ルイズなど - アニメイトタイムズ Kindleストアでライトノベル 一気読みフェアを開催中 KADOKAWAのラノベ合本版が安い! - 窓の杜 『ゼロの使い魔』『シャイニング・ハーツ』『DEAD OR ALIVE』『けいおん!』など水着キャラクターのコスプレ特集! - アニメイトタイムズ 【ゼロの使い魔 1期】声優情報と作品概要・あらすじ紹介|ゼロの使い魔 - AppMedia(アップメディア) KADOKAWAアニメのOP映像100本公開、第1弾に「ゼロの使い魔」「このすば」など(動画あり) - ナタリー 『ゼロの使い魔』『ぼくたちのリメイク』などMF文庫Jのライトノベルが無料公開中 - 電撃オンライン アニメ『モンスター娘のお医者さん』2020年放送 監督は『ゼロの使い魔』の岩崎良明 (2019年11月14日) - エキサイトニュース あの物語の始まりから、15年……! 〈ゼロの使い魔 15th Anniversary トリステイン魔法学院 学院祭〉が有楽町マルイにて開催! - PR TIMES ルイズのウエディングドレス Ver.フィギュアが超絶可愛い!!【ゼロの使い魔】 - サブカルウォーカー 「ぼくたちは勉強ができない」TVアニメ化決定! 監督は「ゼロの使い魔」の岩崎良明 - アニメ!アニメ! 人生で最も大切な日を迎えた姿でフィギュアに!『ゼロの使い魔』ルイズが美しいウェディングドレスを身にまとい登場! - 電撃ホビーウェブ 「天空のクラフトフリート」、3/16(金)より「MF文庫J×天クラ」コラボキャンペーン第一弾を開催! - PR TIMES 『ゼロの使い魔』全シリーズを収録したコンプリートBD BOXの商品画像と、ルイズの新録ボイスによるTVCMを公開! - アニメイトタイムズ 「ゼロの使い魔」Blu-ray BOX、ルイズの新規収録ボイスによる発売告知CM - マイナビニュース 【独占】『アンジュ』דMF文庫J”コラボに『ゼロの使い魔』より登場するルイズを先行公開! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App TVシリーズ全50話収録の「ゼロの使い魔 Memorial Complete Blu-ray BOX」、描き下… - アキバ総研 「ゼロの使い魔」、コンプリートBlu-ray BOXの描き下ろしイラストを公開 - マイナビニュース 「ゼロの使い魔」、コンプリートBlu-ray BOXの発売日が2018年3月28日に決定 - マイナビニュース 『ゼロの使い魔』Memorial Complete Blu-ray BOXが2018年3月28日に発売決定! TVアニメシリーズ全4期〔全50話〕を完全収録 - アニメイトタイムズ 『ゼロの使い魔』Memorial Complete Blu-ray BOXが発売決定! TVアニメ4シーズン(全50話)を収録 - アニメイトタイムズ 『リゼロ』『ノゲノラ』『ゼロの使い魔』でお馴染み! ライトノベルレーベルMF文庫Jの作品たちからコスプレをピックアップ! - アニメイトタイムズ 【ワンフェス夏】「ゼロの使い魔」ルイズがウェディングドレス姿でフィギュア化決定 (2017年7月30日) - エキサイトニュース 「戦国アスカZERO」で「ゼロの使い魔」とのコラボ企画がスタート - 4Gamer.net 「この上なくゼロ魔らしい終わり方だった」2月に完結を迎えた『ゼロの使い魔』シリーズ、電子書籍フェア開催! - ダ・ヴィンチニュース 『ゼロの使い魔』×『神撃のバハムート』コラボイベント第2弾開催! ルイスやサイトの限定コラボカードやイベントステージが登場 - アニメイトタイムズ 『ゼロの使い魔』完結記念! 3月25日から都内2ヶ所でイラスト展覧会開催決定 - 超! アニメディア 『ゼロの使い魔』完結記念イラスト展が都内で3月25日より開催 - 財経新聞 『ゼロの使い魔』完結記念! 2017年3月25日より、都内2箇所でイラスト展覧会開催決定――!! - PR TIMES 祝・最終22巻発売! ライトノベル「ゼロの使い魔」の完結記念展&兎塚エイジさんのサイン会が開催決定 - - ねとらぼ シリーズ完結巻、『ゼロの使い魔22』発売目前! 全国23駅での特大ポスター展開に、TVCM放送情報、画集カバーイラストの公開も! - PR TIMES 「ゼロの使い魔」イラストを500点以上収録した画集が登場 3月25日リリース - アニメ!アニメ!Anime Anime 『ゼロの使い魔』最終22巻発売 兎塚エイジがこれまで描いた過去イラストを全て収録した画集も発売決定 - http //spice.eplus.jp/ 『ゼロの使い魔』最終巻がいよいよ2017年2月24日に発売! 発売を記念した兎塚エイジさんの画集やイラスト展の開催も決定 - アニメイトタイムズ 故・ヤマグチノボルのラノベ「ゼロの使い魔」が13年の時を経てついに完結! 320ページ超の画集も発売 - - ねとらぼ 「多くは言わん。ただただ感無量」ライトノベルの金字塔『ゼロの使い魔』遂に最終22巻発売決定! - ダ・ヴィンチニュース ルイズ(CV:釘宮理恵)再び!全編朗読のオーディオブック版「ゼロの使い魔」配信開始 - iNSIDE 「ゼロの使い魔」最終巻2017年2月発売 釘宮理恵の朗読するオーディオブック版が配信 - アニメ!アニメ!Anime Anime 釘宮理恵さんによるルイズが再び!?『ゼロの使い魔』を始めとするライトノベルのオーディオブックが配信スタート - アニメイトタイムズ 『ゼロの使い魔』×『ブレス オブ ファイア 6』コラボが実施中! ルイズ&タバサがフェローとして活躍するPVも公開 - ファミ通.com 「ブレス オブ ファイア 6」×「ゼロの使い魔」のコラボ決定! ボイスを新収録した「ルイズ」や「タバサ」が手に入る! - GAME Watch 『ブレス オブ ファイア 6』と『ゼロの使い魔』のコラボが決定! 専用ボイス付の「ルイズ」と「タバサ」が登場 - Game Deets 「ゼロの使い魔」続巻刊行が決定 ヤマグチノボルが残したプロットから制作 - アニメ!アニメ!Anime Anime 天国からの贈り物 『ゼロの使い魔』続巻刊行を記念して、アニメシリーズを振り返る - あにぶ 未完のヒットラノベ『ゼロの使い魔』が続巻刊行決定……作者の遺したプロットもとに - RBB Today 『ゼロの使い魔』続巻刊行決定「完結までのプロットが遺されていた」 - ORICON STYLE MF文庫J、『ゼロの使い魔』作者・ヤマグチノボル氏一周忌追悼ページ公開 - おたくま経済新聞 「ゼロの使い魔」ヤマグチノボルさん死去 - ITmedia 「ゼロの使い魔」作者のヤマグチノボルさん死去 - - ねとらぼ 「ゼロの使い魔」作者・ヤマグチノボルさんが死去 41歳 - シネマトゥデイ [iPad, iPhone] ゼロの使い魔 App ツンデレ魔女ルイズに惚れてハルキゲニアへ行こう! - AppBank HJ、「ゼロの使い魔」より「ルイズ ゴスパンク Ver.」の限定版を抽選販売 - マイナビニュース 「ゼロの使い魔F」カフェ、ルイズや才人のメニューが登場 - マイナビニュース 注目アニメ紹介:「ゼロの使い魔F」 ツンデレ少女と少年の冒険劇が最終章 原作者も制作参加 - まんたんウェブ TVアニメ『ゼロの使い魔F』、第1話の場面カットを紹介! イベント詳細も決定 - マイナビニュース ゼロの使い魔:シリーズ完結編をテレビアニメ化 10月から傑作選も放送へ - まんたんウェブ 「ゼロの使い魔」1~3期が3カ月連続でBD-BOX化 - AV Watch 「ゼロの使い魔」作者がガン、公式メッセージをサイトに掲載中 - GIGAZINE 『ゼロの使い魔』「日常ツンデレ会話 募集」に原作者が応募した - iNSIDE PS2『ゼロの使い魔夢魔が紡ぐ夜風の幻想曲』が11月29日発売 - 電撃オンライン ゼロの使い魔くちこみ情報 #bf 公式サイト ゼロの使い魔
https://w.atwiki.jp/4423/pages/218.html
上部タグ未削除 編集する。 カウンター - 2021-12-08 19 04 10 (Wed) 選択肢 投票 この作品はネ申 (1) 良かった (6) 普通 (0) 微妙 (0) いまいち (0) 最悪 (0) ゼロの使い魔は、ヤマグチノボルによるライトノベル作品。 ゼロの使い魔登場人物 ゼロの使い魔用語 リンク内部リンク 外部リンク ゼロの使い魔登場人物 ゼロの使い魔の登場人物 ゼロの使い魔用語 ゼロの使い魔の用語 リンク 内部リンク ゼロの使い魔 [[]] 外部リンク 編集する。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4059.html
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第7話(実質6話) 所変わって学院長室。決闘騒ぎを遠見の鏡で観察していた オールド・オスマンとコルベールは、深刻な顔で相談していた。 「どう見た? 炎蛇よ。」 「はい。途中からしか見れませんでしたが。恐るべき強さですね。」 「うむ。ガンダールヴの名にふさわしい強さじゃ。しかし。」 「あれがガンダールヴゆえの強さかどうか、ですか?」 「うむ。」 「ケータ君は最初から圧倒的に強かった。素手でメイジを圧倒しています。 しかし、途中の要所要所で強さがまったく変わったと見ました。」 「ほう?」 コルベールは、己が軍人時代だった過去の経験から話している。 「ただでさえ速い速度が、武器を握ることによって倍加している、 と見ました。速度は戦いにおいて圧倒的なアドバンテージを与えます。 ガンダールヴの“あらゆる武器を使いこなし”という条件に合致します。」 「ふむ。やはり、そうなるか。」 「学長、早速王宮に伝えましょう、これは素晴らしい発見です!」 「ダメじゃ。」 オールドオスマンが、即座に止めた。 「これは当分の間内密にするのじゃ。こんなおもちゃを手に入れたら 王宮のクサレ将軍どもが戦争おっぱじめる格好の口実にするぞい。 その時、魔法の使えないミス・ヴァリエールも真っ先に巻き込まれる。 同時に国中が戦争に巻き込まれるのじゃ。それを望むわけではあるまい?」 「なるほど! 学長の深謀遠慮、感服しました。」 「大きな力を持つものはその力に対して責任を取らねばならん。 学院に抱えているということではわしらもまた、責任があるのじゃ。 わかってくれるな? 君は、まずはミスヴァリエールの能力開発をしてくれ。」 「! 虚無の担い手を育てよ、と!?」 「そうじゃ。やがて隠し切れなくなるその時に備えて。」 オールド・オスマンは遠くを見る目つきになった。 「啓太君が言ったように、ミス・ヴァリエールの無能ぶりは欠点ではなく 個性じゃった。失われた系統ゆえに伸ばし方がわからず、埋もれた才能。 わしらは、彼女の才能を伸ばしてやらねばならん。やがて彼女の双肩には 想像も付かないほどの重い運命と責任がのしかかるじゃろう。 そのとき潰れないよう、今は大切に育てる時期じゃ。」 「責任重大ですな。」 「うむ。禁書の持ち出しも許可する。学院内限定じゃがな。たのむぞ?」 コルベールが部屋を出て行った後。 オールドオスマンは、深いため息をついた。 「わしはいつ全てを打ち明けるべきなんじゃろう?」 その日の昼食時。アルヴィーズの食堂にて。 「ああっ!? ぼ、僕の座る場所が無い!?」 「俺の座る場所も無い!?」 「マリコルヌにギムリだったか? 場所は開いてるんだ、椅子持ってきて 座ればいいだろ。おおい、ちょっと詰めてやってくれ!」 「ケータどの。あなたはこちらで一緒に食事をするのですか?」 マリコルヌはそう言って、ケータに確認した。目で追うのはルイズ、ともはね、 ケータの3人が並ぶ席順だ。なぜか圧倒的強さを誇るケータが下座にいる。 「そんなかしこまった言い方しないでため口でいいぜ。 俺も今日から生徒だからこっちで一緒に食べることになったんだ。 まあ、しばらくはこっちの文字や魔法の基礎を習う補習授業だけどな。 よろしく頼むぜ?」 そういって、啓太は手を差し出した。二人と握手する。 その後二人は椅子を持ってきて食事をするのであるが、 啓太の気さくな性格に大いに感銘を受け、話は随分弾んだのである。 「ふむ、うまいけど野菜が少なくて栄養のバランスが悪いな。 貴族がこういう食事ばかり取ってるなら体調崩しやすそうだ。」 「エーヨーのばらんす? なんです、それ?」 小太りなマリコルヌが尋ねる。 「はいは~~い、それ、私が説明しちゃいます!」 ともはねが口を出してきた。ルイズは、昨夜姉の薬作りを頼んだのを 思い出し身を乗り出して聞き入る。 「あのですね、ご飯はおもに3種類に分かれていて、役目が違うんです。 お肉やお魚は主に体を作るのに役立ちます。ご飯やパンは体を動かすのに 役立ちます。そしてお野菜は体の調子を整えるのに役立つのです! 朝ごはんのときはそれほどでも無かったですけど、昼ごはんのこれは 野菜が少なくてお肉が多すぎるんです。お肉でも多少のビタミンは 入ってますしカロリー補給も出来ますけど、やっぱりちょっと バランス悪いんです。これだと、病気になりやすくなったり 病気になったときに抵抗力が弱くて酷い症状になりやすくなるんですよ。」 啓太が、よしよしとともはねの頭をなでてやる。 むふ~~、と自慢げにともはねが鼻を鳴らす。 マリコルヌ、ギムリ、ルイズは良くわからない、という顔をしている。 「いきなりじゃあわからなくて当然だよな。要するに野菜を今の3倍から4倍、 肉を半分、パンは白パンじゃなくて良く挽いた粉で作った黒パンを2倍から3倍。 それくらいが体の調子を良くするのに最高のバランスだってことさ。」 「その、そんな事を気にして食べないといけないの?」 「ダメとは言わない。若いうちは結構何とかなるもんさ。けど、そういった 不摂生は必ず体に跳ね返ってくる。特に歳を取ってからは。 太りすぎて内臓が悪くなったり。」 マリコルヌが自分の腹を押さえた。 「肌がぼろぼろになったり。」 ルイズが自分の頬に手を当てた。 「病気になりやすくなったりする。」 ギムリが、あごに手を当てて何事か考え込む。 ルイズが、ともはねと啓太に聞いた。 「ねえ、もしかして、私の姉さまも食事を変えるだけで良くなるの?」 「それは今までの食事内容を聞いてみないとわからないですよ~~~」 「そうだな。あとは、生活環境とかも、だな。」 啓太が、ともはねの頭をなでる。心地よさそうにともはねが目を細める。 「私、思い出せる限りのことを教えるわ。実家にも問い合わせて そのあたりの詳しいことを確かめるわ。だから、お願い、姉さまを助けて。」 「出来るかどうかわからないですけど、やってみますよ!」 「そうだな、医者の卵の俺たちじゃ、出来ることに限りがある。 それでもいいなら力を貸すぜ。」 「お願いします。」 ルイズが、わずかに頭を下げる。矜持の高い彼女にしては珍しい。 マリコルヌとギムリは、滅多に見れないそんなルイズを、 ぽかんとして見つめていた。ひそひそと話し合う。 「今日すでに何度目だ!?」 「あのとんでもないじゃじゃ馬を!」 「ここまでおとなしくさせるとは。」 「猛獣を飼いならす秘訣でも知っている職業なのかな?」 ※↑そのとおりです! マリコルヌとギムリの二人は。 「これだけでも尊敬に値する人物だ。」 とひそひそうなずきあったのであった。 その日の放課後。 啓太、ルイズ、ともはね、マロちんはかごや移植べら、鎌などを借りて 薬草採取に出ようとしていた。しかし。 「あのね、なんであんたがここにいるのよ!?」 「面白そうだったんだもの。」 なぜか同じ装備でキュルケがここにいる。 食ってかかるルイズを、なんだか妙に生暖かい目で見ている。 さらに。 マリコルヌ、ギムリ、ペリッソン、スティックス、マニカン、エイジャックス。 なんだか大量の男子までいる。啓太は、戸惑いながら聞いてみた。 「あ~~、すまない。君達は一体?」 「ケータ君がポーションを調合すると聞いたので。実に興味深くて。」 「ケータ君はロバ・アル・カイリエ仕込みだそうじゃないですか。」 マリコルヌとギムリが、誇らしげにケータ君、とタメ口をきいた。 啓太に許可をもらっているのは今のところこの二人だけなのだ。 「薬草を探しに森の奥まで行くと聞いた。」 「そう、暗い森の奥まで。」 「キュルケ嬢とともに行くと聞いて。」 「ちょっと気になっただけさ。」 「HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」 そう言って、5人の男子がわざとらしい笑いをあげる。 小太りなマリコルヌが、不思議そうにそれを見ている。 隣で、ともはねも不思議そうに見ていた。 実はこの5人、キュルケに5股をかけられている連中なのであり、 ケータについてキュルケが森へ行く、と聞いて気になってやってきたのだ。 マリコルヌはギムリがカモフラージュにと連れてきたのである。 啓太は、そんな事はわからない。 が、薬草摘みに人手があるのはありがたい。素直に認めることにした。 とりあえず歩き出しながら話す。 「おし、じゃあ一緒に行くか。採った薬草のうち余った分は 町まで売りに行く予定だったからな。その売上金は労働量なんかに 合わせて分配することにしよう。」 「「「ええ!?」」」 一同から驚きの声が上がる。 「それは、どう分配するんだ!?」 なんだか妙に必死な男子が数名。 「そりゃあ、まずは当面使いそうな薬草を保存して、ルイズの部屋に 棚でも作って貯めることになるかな。残りを売りに行く。 摘んだ量と陰干しなんかの前加工作業に従事した時間で 割合決めて分配。そんなとこかな?」 「「「おお!」」」 異様に盛り上がってる。 「お前ら貧乏貴族なのか? この学院に通ってるのはトリスティンでも 名家の子女ばかりだと聞いてたんで金回りがいい奴ばかりだと思ってたんだが。」 マリコルヌが啓太に説明した。 「この学院に来る貴族の子は皆名家の出だよ。でも、名家と金回りは直接の 関係は無いんだ。世の貴族の半分は貧乏でね。事業に失敗したり戦争で 見栄を張ったり体面保つために収入に見合わないほど豪勢な暮らしを装ったり。」 「へえ~~、そうなんですか。」 ともはねが感心して聞き入っている。啓太ほど歴史を知らないのだ。 ギムリが説明を引き継ぐ。 「特に僕達はまだ爵位をついでいない書生の身だ。しかも次男三男 であることも多くて、名家であろうとお金を稼げるに越したことはないんだ。」 「大変なんですね。」 ともはねが、ちょこんとかわいく首をかしげて納得している。 「それだけじゃないわよ~~?」 キュルケが割り込んだ。 「メイジは強力な魔法を使うためにいろいろな秘薬を使わなくちゃ いけない事が多いの。秘薬はそこいらから普通に見つけられることもあるけど 多くは購入する事になるわ。見栄を張って強力な呪文を 使いまくったりすると、とたんにお金が底を突くことになるのよ。」 「なるほどな。」 啓太は納得した。啓太自身、カエルの消しゴムを呪符として使っている。 手ごわい敵と相対すると、大量の呪符が必要になり出費が馬鹿にならない。 「どこも同じなんですね。」 ともはねも、納得したようにうなずいた。 啓太は、ふと暴力の海”を殺した余波で極貧生活をしていた頃を思い出した。 アパートを追い出され、稼いでも稼いでも金を落としたり 思わぬ出費を強いられたりで橋の下で暮らしていたあの日々。 当然電気もなく、スクーターをちょっと改造してかろうじて電化製品を使い。 それですらガソリンを滅多に買えないためにごくたまにだった。 米を買うのが精一杯でくず野菜を拾ってきたり河から採った魚を おかずにし、それでも足りずに雑草を食べる必要に迫られ、薬草学の基礎を 学ばせてくれた祖母や猛省蘭土の仙人達にどれだけ感謝したか。 「あの頃の俺があるから、この世界でも金を稼ぐ目処が立っている。」 低くつぶやいた啓太は、誰にともなく感謝の祈りを捧げた。 学院を少し離れると、そこはすでに刈り込まれた芝生や手入れのされた 庭ではなくなり、自然の草原となる。森まではまだまだ距離があるが、 ともはねと啓太は早速薬草を見つけては摘むことを指示した。 「こんな普通の草原に生えてる草が薬草になるのかい?」 「ああ。薬草なんてどこにでもあるぜ?」 「必要な薬草かどうかはまた別なのですけどね!」 「うん。医食同源といってな。薬草探しの基本は、食べられる野草か、 食べられない野草かの見分け方から始まる。毒なら食べられない。 毒でなくて、食べておいしいもの。それが山菜や食べられる草だ。 食べられる草を栽培するのが農業。栽培種を品種改良したのが野菜。 その中で、食べられるだけでなく体を健康にする草が薬草。 薬草で作った料理を薬膳という。毒をうんと薄めれば薬になることもある。 それが、扱いの難しい薬草。どれも繋り身の回りに密接に関連している。 薬草もまた草の一種であるのだから、そこいらに生えていて当然なのさ。」 「「「「おお~~~」」」」 皆、感心して聞いている。水系統のメイジなら薬草学を採っていて こういったことに詳しいものもいるだろうが、いいところのお坊ちゃん ぞろいの彼らからしてみれば、薬草など買えばいい、というものなのだろう。 知らない知識のようだ。皆、素直に指示に従って摘み取りを開始する。 「いいか、全部は摘むな。せいぜい半分までにして置け。 薬草を採り尽くしたら次に薬草が必要になったときに困る。 摘む薬草は形の悪いもの、元気の無いものからにして、 形良く元気のあるものは残せ。そうすれば来年は少し質のいい薬草が生える。 自然から薬草をもらう以上、せめてもの恩返しをしないといけない。」 「「「「「は~~い」」」」」」 「いいですか~~~、憶測で摘み取らないで下さいね~~~! 薬草ってのは似ているけどまったく効果が違う別の草も多いんです! ちょっとでも自信が無かったら聞きにきてください! 何度でも見分け方を教えますから!」 「「「「お~~~う!」」」」 ともはねが元気良く駆け回り、草のにおいをかぎ、啓太と相談する。 相談の末、問題がなさそうだとなると摘み取りを啓太が指示する。 ハルケギニアのトリスティンと日本とでは当然ながら植生が違う。 生えている薬草も違う。だがそこはそれ、外国から輸入する薬草も多いし、 情報はパソコンですぐに検索できる環境だったしで、 外国のものだからまったく知らないというわけでもない。 さらには人間にはありえないほど高いともはねの嗅覚が物を言う。 匂いで薬効が同じかどうか、大体わかるのだ。そもそも同じ薬草でも 地味の肥え方や日射量などによって薬効成分の含有量は違う。 ともはねとごきょうやはそれを匂いで嗅ぎ分け、緻密な調合を行っていた。 同じ温帯域のこの程度の植生の違いならなんとでもなった。 どうせだからとマリコルヌに命じて地図を作らせ、どこにどのような薬草が 生えているかを記入していく。一同は、徐々に場所を森の奥へと移していった。 環境が変わるたびに違う薬草が得られる。季節が合わなくて 今は採取しても意味が無い薬草なども見つけ、それらの場所も記していく。 時間はあっという間に過ぎていく。皆、結構楽しそうだ。 「お~~い、そろそろ休憩にしよう。」 きれいな泉のほとりに倒木が1本。まだ倒木の上にコケは 生えておらず乾いている。絶好の自然のベンチだ。 厨房に頼んで分けてもらったクッキーと水でおやつにする。 会話が弾む。今までいじめられていたルイズが、普通に話している。 いい傾向だな、と啓太は目を細めた。こうやって少しずつでも 皆に打ち解けることを覚えていけば、過剰な警戒心から来る高慢さも 減っていくかもしれない。 「それにしても、ケータ君? あなた、すごいのね。魔力だけじゃなくて 肉弾戦も武器戦闘も出来て、さらに薬総学、さらにはお金儲けの才覚もある。 まさに万能じゃない。素敵だわ・・・どうやってこんなに優秀になったの?」 赤い長髪に褐色の肌、豊満な胸のキュルケが、啓太の隣に座って しなだれかかってきた。場が一気に緊張した。 (「私の啓太様に昼日中から!」)と反対側に座っていたともはね。 (「私の使い魔に色目を使うなんて、なんてこと! ツェルプストーが いるのに気を抜いていた私のバカ馬鹿馬鹿!」)と少し離れた所で クラスメイトの男子と話していたルイズ。 (「うお! ボクのキュルケが!? でもポット出だけどケータは すごく強くて優秀、どうやっても勝てない!?」)とギムリ、ペリッソン、 スティックス、マニカン、エイジャックス。 「い、いや、その、ちょっと、くっつきすぎじゃないかな?」 とずり下がりながら啓太。でもなんだか鼻の下が伸びている。 そして当のキュルケは、ルイズが嫉妬の炎をめらめら燃やして 今にも爆発しそうなのを見て、うっとりするような快感を感じているのだった。 その後。 森の奥では魔法が飛び交ったとかいう噂もあるが、 ともあれ薬草は離れたところにまとめていたために無事だったそうな。 前ページ次ページいぬかみっな使い魔